upsilon’s blog

備忘録なので内容は限りなく薄いです。

実験用電源の製作

最近よく電子工作をするので、手軽に持ち歩ける実験用電源を作りたくなりました。

作りたい電源の仕様は、出力電圧が0V~30V(できなければ0V~15V程度)、電流出力2A程度、定電流制御ができることです。

出力電圧が0Vからとなると、スイッチングレギュレータでは難しくてシリーズ電源ということになるのですが、トランスを使うと全体が大きく重くなるので、電力供給にスイッチングレギュレーターを使います。

ただし、一つスマートでない部分があります。出力電圧を下げたときに、シリーズに入れたトランジスタでかなりの電力が消費されてトランジスタがアツアツになってしまいます。

そこで考えました。出力電圧とスイッチングレギュレーターの出力電圧をトラッキングできないか?と。

普通にディスクリートで作ったシリーズ電源は、3V程度の電圧降下を必要とします。なので、スイッチングレギュレータの出力電圧が、シリーズレギュレータの出力電圧+4~5V程度になるように制御できれば、シリーズレギュレータの出力電圧を下げたときに極端にトランジスタが熱くなるのを避けられるはずです。

シリーズレギュレータの出力電圧と、ツェナーダイオードなどで降圧したスイッチングレギュレータの出力電圧をコンパレータで比較して、スイッチング出力の方が高ければスイッチングレギュレータにフィードバック信号を送ります。

 

定電圧定電流電源の回路は、

http://www.geocities.jp/mkttid/i_ctrlr/i_controller.html(リンク切れ)

を参考にしました。

スイッチングレギュレーター部分の回路は

トラ技2005年3月号と、TOP227Yのアプリケーションノートを参考にしました。

 

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